Keso de Bola とは、 「表面は赤いのに中は黄色い」フィリピンのボール型チーズ。転じて日和見主義者。       かつてお世話になった、現地の言葉で「灯台」と呼ばれるマニラ湾岸のスラムを、ガラス越しに。
管理人sagingより
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東京コネタ集
 最近、東京メトロでよく見かける下のポスター。

 詳細は国土交通省のホームページにあるとおりなのですが、酔っぱらいの人の絵・・・「お土産持ってご機嫌なお父さん」がモチーフなのでしょうか・・・ベタすぎで笑ってしまいます。頭の上にちりばめられたいかにもテキトーな記号も笑えますし、そもそも、「酔っぱらいながら」っていう表現が可笑しい。いつも気になっています。

 今日の午後1時ごろ、池袋西口で信号待ちをしていたら、足元のおぼつかない、「池袋西口公園によくいらっしゃる感じの年齢不詳の小柄なおじさん」に、コンビニの場所を訊かれました。たまたま私の進行方向にファミリーマートがあったので、ではご一緒に行きましょう、と私は答えました。よろよろ歩きながら「いやあ、すみませんね、どうも酔っぱらっちゃいましてね」と陽気におっしゃるおじさん。微妙に距離を開けて歩いていたのですが、次の信号で立ち止まったとき、そのおじさん、突然、
 「えーと。実はですね。私、古畑任三郎と申します。」
と言いだしました。
 外見はあくまでも「池袋西口公園によくいらっしゃる感じの年齢不詳の小柄なおじさん」なのですが、口調とか動きとか「間」とかがあまりに田村正和の動作に似ていて、私は唖然としてしまいました。日本のエンタテイメントに疎い私ですが、古畑任三郎は知っています。そして、大好きです。
 しかし、いくらなんでもあまりの唐突さに、私は何の言葉も返せませんでした。
 無言でファミリーマートの前まで来ると、おじさんは、
 「どうも、ありがとうございました。いや、お嬢さん、あなたは心が綺麗な人だ…。人間は外見じゃあありませんよ。」
と、見事すぎる古畑口調(田村口調)を披露して、消えて行きました。
 しかし、私これでも30歳なのに「お嬢さん」ってあなた…。しかも、「人間は外見じゃない」って…。
 まあいいや、おもしろかったから。年末年始、暇があったらレンタルビデオ店で古畑シリーズを借りてきて観ようかな。

 そしてさっき、フィリピンから一時帰国中の友人Tさんと入った麹町のとある中華料理店。用意周到な彼はネットで調べて「麻婆豆腐が美味しそう」ということでお店を決定し、事前に電話予約まで入れてくれたそうなのですが、向かう途中、
 「実は、予約したときに名前を訊かれなかったんですよね。電話に出た人が厨房の人みたいで。それにしても、大丈夫かな。」
とTさん。そうですかー、と軽く考えながらお店に入ると、恰幅のいい、たしかに「厨房の人みたい」なマスターみたいな男性(以下、便宜上「マスター」と呼びます)が「あ、電話くださった方ですか」とテーブルに案内してくださり…って、どのテーブルもガラガラ。
 メニューを広げ、焼餃子を注文しようとしたTさんに、
 「今日はスープがおいしいんで、水餃子のほうがお勧めです。あと、小龍包。」
と強く主張するマスター。
 Tさん「…どうします?」
 私「…お勧めに従いましょうか。」
すると、さらに強気のマスター、
 「今日はできるものが限られてるんですよ。任せていただければ適当に作ります。」
・・・・・・。とりあえず、Tさんのいちばん食べたかった麻婆豆腐は「できます」とのことでしたので、それを注文して、ドリンクメニューを見て、久しぶりに二人で生ビールを飲もうと思ったら、
 「瓶しかありません。瓶も生も味、変わりませんよ。瓶のほうが安いし。」
マスター、ごり押し。
 「メニュー」、いらないんじゃ・・・。 
 でも、お勧めの水餃子は確かにスープがとてもさっぱりしていておいしく、小龍包は私の大好きだったマラテの蘇州料理店と肩を並べるほどのおいしさ。薄味なのですが、調味料なしでいただけました。麻婆豆腐も。
 そして満足のあまりすっかりリラックスして瓶ビールを空けてしまった私たち。うっかりデザートメニューを広げて注文しようとした矢先、マスターから「杏仁豆腐しかありません」と、とどめのダメだし。
 2時間くらいいたのですが、最後まで私たち以外のお客さんはなく、マスター以外の店員さんの姿もまったく見えませんでした。…きっと、祝日だったからですよね。麹町のいい場所にあるお店だから、きっと平日の夜は全メニュー注文可能で、すごく繁盛しているのでしょう。そしてあのごり押しマスターもきっと平日は厨房に専念されているのでしょう。
 …だとしても、次も休日に行きたいです。

 東京は人工的なところだと思っていたけれど、けっこう、いろいろおもしろいものですね。

 どうか皆さま、よきクリスマスをお迎えください。
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by saging | 2010-12-23 23:47 | その他
グリーティングカード
 ペナンから戻って2週間。勤務以外の時間はひたすら、海外の友人たちへのグリーティングカード(あと、ペナンでお世話になった人たちへのお礼状も)の用意に没頭し、先日やっと、すべての発送を終えることができました。フィリピン125枚、タイ18枚、その他の国14枚。…交友関係の偏りが顕著です。
 住所録が膨らむ一方の「フィリピン」分を減らすため、FacebookやメールやチャットでGreetingsできそうなカジュアルな友人へのカード送付は省くことにしたのですが、それでもまだ、この数。これ以上は削れません。大学の先生と、前の職場で知り合った方々が半分くらい。あとは、インフォーマントになってくださったスラムの方々とか、ひとかたならずお世話になっている友人とか。
 市販のカードではなく自分で印刷したものを使ったのですが、それでも、郵送費だけでけっこうな額です。でも、マニラでクリスマスを過ごしたとしたら、会う人ごとにプレゼントを用意して、ガードマンや管理人さんにも心付けをおねだりされて、洗礼子(4人います)には奮発して、誰かのおうちやオフィスを訪問するときは(仕事でもフィールドワークでも個人的な用事でも)必ずチキンだのフルーツケーキだのワインだのハムだのパンシット(焼きそば)をだの持参して…と、ものすごく出費が続くので、郵送費くらい、たいしたことではありません。
 本当に、フィリピンのクリスマスはすごいです。このblogにも毎年書いているような気がしますが、体力と財力と精神力、あと胃袋力(?)がないと、とても乗り切れません。キリスト教国なのに、クリスマスは決して厳かな祭典ではなく、現金が飛び交うほどの世俗的でアホなお祭り。フィリピンに住んでいたときは、あのお祭り騒ぎについていくのが本当につらくて、バンコクに逃避したこともありました。いまでも思い出す、強烈にアホな思い出は…普段は真面目な顔をしているNGOスタッフたちが「バナナ早食い競争」に夢中になっていたこととか、12月初旬に仕事で某下院議員の事務所に行ったら昼間の3時なのにワインを出されて仰天したこととか、(当時の)職場に毎日のようにあらゆるギフトが届いたこととか、食パン4斤とマンゴージュース4ダースが某フィリピン人ビジネスマンから私宛てにギフトパックで届き(ギフトというか食糧支援!?)悩んだ挙句にロハス大通りのホームレス家族の皆さんのところに持っていったこととか、甘いものには食傷気味の日本人職員にとどめを刺すかのように手作りの檄甘チョコレートケーキを差し入れたKYな若いフィリピン人秘書に「これは嫌がらせでは?」と悩んだこととか、その職場のクリスマスパーティー(=フィリピン人スタッフの日頃の献身に感謝する会)で歌い踊りつつ司会を担当した私に当時の上司が「くれぐれもそのテンションを仕事には持ち込まないように…」とつぶやいたこととか、2006年12月に予定されていたセブでのASEANサミットがまさかの延期になって唖然とする外国人を尻目にフィリピン外務省はクリスマスパーティで盛り上がっていたこととか、トンドのチンピラ青年たちとのクリスマスパーティで「口にくわえたスプーンでカラマンシー(スダチみたいなもの)を運ぶリレー」と「生卵キャッチボール」を繰り広げたこととか、友人Wさんとクバオの路上で売られていたライト付きライター(ライトをつけるとセクシーな女性の写真が浮かび上がるもの)を買い占めて例のトンドのチンピラたちにあげたらとてもウケたこととか、余ったライターを私が持ち帰ってラッピングして職場の同じ部署の日本人男性たちにプレゼントしたらチンピラたち以上に大喜びされたことと(カラオケの選曲ブックを照らすのに使うんだそうです)…。
 クリスマスカードを書きながら、そんなことを思い出していました。そうそう、あのライター、その後、めっきり見ません。当時はクバオでもキアポでもあちこちで売られていて、たしか1つ20ペソ(40円)だったはず。もっと買っておけばよかった。我が弟たちにも一つずつプレゼントしましたが、喫煙者ではないのでライターを使う機会もないでしょうし、そもそも日本で「カラオケで選曲ブックをライターの明かりで照らす」というシチュエーションがどれだけあるのかもわかりませんので、きっともう、どこにいったかわからないでしょう。フィリピン在住の友人の皆さま、もし、クバオとかキアポの街角で見かけたら、ぜひ、ざっと40本くらい買っておいていただけませんでしょうか。もちろん、お代+手間賃+αはお支払いします。
 
 …などというイマジネーションだけでもお腹いっぱいになってしまいそうなフィリピンのクリスマス。カードも書き終えたので、今年はもう終了です。今週末からは、年賀状の準備にシフトします。私は日本で年末を迎えるのが5年ぶり。つまり、年賀状を書くのも5年ぶりです。30枚くらいの予定ですが、どうも書いているうちにいろんな場所でお世話になった方々を数珠繋ぎに思い出してしまうので、これから、もっと増えるかも…。
 せっせと郵便料金を支払って、内需拡大に貢献します。

 朝の永田町
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 夜の永田町
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 ふたたび、朝の永田町
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 永田町は都会の中心なのにきわめて浮世離れした特殊な地域なのだと思います。地上には喫茶店やコンビニの一つもないし、監視カメラだらけだし、歩行者がとても少ないです。デモが行われるのはごく限られたエリア。私は一日のほとんどをオフィスですごします。オフィスは南向きで窓が大きくて明るくて暖かくて、東京タワーまで見えます(廊下からはスカイツリーも見えます)。自宅の周りはこれで東京都内なんですかって言いたくなるくらい緑がいっぱいの住宅街だし、通勤で使う地下鉄Y線も(特に7時台前半は)すいているし、こんなだからついつい、東京もいいな、って思ってしまいます。
 ほぼ毎日途中下車する池袋駅でも、最近やっと迷わなくなりました。
 でも昨夜、元上司のIさんにお酒をお付き合いいただくために新宿東口に行き、やっぱり東京ってコワイ、と思ってしまいました。「人波」っていう言葉がありますが、あれは、大波・高波・荒波です。
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by saging | 2010-12-10 18:39 | フィリピン(全般)