Keso de Bola とは、 「表面は赤いのに中は黄色い」フィリピンのボール型チーズ。転じて日和見主義者。       かつてお世話になった、現地の言葉で「灯台」と呼ばれるマニラ湾岸のスラムを、ガラス越しに。
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静かなるメーデー
インクワイラー紙の速報によると、今年のメーデー集会では、数人が警官と衝突して傷害を負い、数人が逮捕されたという。場所は、マニラ市とケソン市の境界、Welcome Rotondaにて。昨年、フェルナンド・ポー候補の支持者がアロヨの勝利を認めずに大規模な集会を開催した場所だ。
そんなとき、ブラウン管を通したお昼のニュースで、大阪城と扇町公園での労組の集会を眺めている私は、日本‐フィリピン間の距離以上に彼らからもう遠ざかってしまっているのかもしれない。

フィリピン人の研修生たちに
"Araw na Mangagawa, Dagdag na Sahod! Mabuhay Pilipinas! Mabuhay OFW! (労働者の日万歳、給与を上げよ! フィリピン万歳、海外出稼ぎ労働者万歳!)"
という携帯メールを、もちろん冗談で送る。これらは、メーデーの集会でのおきまりのシュプレッヒコール。数名からは、"Imprialismo, Ibagsak! (帝国主義を倒せ!)"とか、"Makibaka! (闘え!)"という「アクティビスタ用語」が返ってくる。返信してこない彼らは、たぶん呆れているのだろう。私だって彼らの「コミッション」から給与をいただいているのだから、彼らの多くはたぶん「この通訳は何者なんだ…」と思っているはず。

いろいろなことが思い出されて、今日はフィリピンの知人たちに宛てて約40通の手紙を書いた。

"Un May one, di lang naman ang Araw na Mangagawa... di naman araw ng Kilusang Mayo Uno. Eh... araw na masa yun. "(5月1日は労働者の日だけじゃない。Kilusang Mayo Uno の日じゃない。民衆の日だ)
これは、1年前にインタビューをさせていただいたP○AP(2001年のEDSAⅢを牽引した政治団体)の活動家の言葉。

"May pagtatangka kami na bumuo ng mga bagong kilusan na hindi indentify kung kani-kaninong kilusan. Kung hindi ang identification naming yung simbolo naming ay yung mismong Mayo Uno. Yung Mayo Uno ang pag-aalayan namin, ito na yung pinakapambansang kaluluwa namin."(私たちは、誰の運動か特定することができないような 新しい運動を固めようと試みていた。あの5月1日そのものが、私たちのアイデンティティを象徴していた。あの5月1日の私たちの努力は、最高の愛国の魂だったのだ)
これは、友人武母威の論文に引用されていた、ある都市貧困者組織のリーダーの言葉。

フィリピンでは、5月1日は労働者の日であると共に、EDSAⅢ集会の記念日でもある。自分たちの記念日であるはずの5月1日までもが左派の労働団体の運動にかき消されてしまうことを嘆いていた「彼ら」の声を忘れないために私は、1年前にP○APからいただいたPilipinismoというCDをかけた。「私たちは貧しいだけで、買収されたわけではないのに…」、「貧しくても正義のために闘いたかった」などという痛ましい歌詞が流れる。さすがに、エストラダを讃えるVCD(Wさんからいただいたもの)を観るところまではいかないけれど、この歌詞はあまりに哀しい。

写真は、2001年「EDSA3」時のインクワイラー紙の記事より。
b0031348_2327746.jpg

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by saging | 2005-05-02 23:23 | フィリピン(全般)
Mayo Uno
GWを日本で過ごすのは2年ぶりなので、この大型連休をどうしてよいかわからず、結局ずっと家にいるだけで終わってしまいそうな私。でも来週はフィリピンから来ている研修生たちと一緒に野外バーベキューパーティの予定。私の目下の懸念事項は、バーベキューといえども米(ライス)が欠かせない彼らが30人集まるのに、お米5キロで足りるかしら…ということ。なんとくだらない懸念事項かと思われるかもしれないが、なんといっても、フィリピン人は米が大好き。米がなければ「食事」ではない。たとえば、スパゲッティやサンドイッチやチキンは「おやつ」であってご飯ではない。ファーストフード店でも、フライドチキンやバーガーのセットにまでライスがついてくるのだから恐れ入る。
さらに彼らは、ビールやジンを飲みながらでも米を食べるのだ。おかしくないですか? それとも国際的にはごく普通のことなのでしょうか? 「お酒を飲むからご飯と味噌汁はあとで」というのは日本でしか通じないフレーズなのでしょうか?

・・・などと不毛なことを考えているうちに、今日はMayo Uno(5月1日)。つまり、労働者の日です。日本では5月1日なんてGWの合間の普通の日でしかないけれど、フィリピンでは違う。昨年も一昨年も、炎天下の下、マニラのメンジョーラ広場(マラカニアン宮殿前)でのラリーに参加した。あれは熱かった。選挙が大フィエスタ(祭り)だとすれば、5月1日は小フィエスタかと思うくらい。…またまたフィリピンが懐かしい。今夜は友達に電話しようと思う。

最近のPhilippine Daily Inquirer(インクワイラー紙)によると、今年の5月1日にはエストラダ派が大規模なラリーを企画して政権に揺さぶりをかけるという。多くの人は多分、「そんなの、いつものことじゃないか」と思いながら眺めている。5月1日は労働者の日であると同時に、2001年、エストラダ擁護派による街頭集会で血が流れた「エドサ3」の記念日でもある。彼らは毎年、左派の労働団体よりずっと早く(夜明け前)にメンジョーラ広場に集まり、記念集会を開催している。そろそろ、始まっているんじゃないだろうか。私がフィールド調査でお世話になったPA地区の都市貧困層の方々もきっとたくさん行っているはず。
彼らのディシプリンを擁護するかどうかは別として、私には絶対に真似のできない、あの情熱に敬意を示して。
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by saging | 2005-05-01 02:30