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Keso de Bola とは、 「表面は赤いのに中は黄色い」フィリピンのボール型チーズ。転じて日和見主義者。       かつてお世話になった、現地の言葉で「灯台」と呼ばれるマニラ湾岸のスラムを、ガラス越しに。

by saging
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テロルの決算
 沢木耕太郎『テロルの決算』。
 数ヶ月前から指導教授に薦められていて、昨夜からやっと読み始めました。
 やばいです。これ。

 昭和35年、社会党委員長浅田稲次郎議員が日比谷公会堂での演説中、17歳の右翼少年山口二矢に刺殺された事件。少年は右翼の黒幕に使嗾(シソウ)されただけにすぎないとする従来の見方に対し、本書は、さまざまな記録を使ってそれを反駁していきます。

(多くの文化人たちには)右翼団体に入るような少年に、ひとりで考え、ひとりで計画を練り、ひとりで決行しうる能力があるわけはない、という危険な断定があった。あるいは猿回しの「猿」であってほしいという願望があった。

山口二矢はその誰かに踊らされていた人形にすぎないのだ。――私には、このような見方の底に隠されている他者への傲慢さと、その裏返しの脆弱さに我慢がならなかった。それは山口二矢という十七歳ばかりでなく、同時に私の十七歳に対する冒涜ではないか、いや、すべての十七歳への冒涜ではないか、と思えた。


 やばい。何度か、泣きそうになりました。
 沢木さん、あなたの言葉は、冒涜されていた私の17歳を救ってくださいました。

 私が都市スラムの住民が政治的に利用されているとかいないとかいう話にこだわり続けるのは、あるいは私がNGOの分裂の話に固執し続けるのは、自分が「活動家」だった10代の頃、周りの大人やメディアに
 「自主的に活動する中高生」
 「エンパワーされた子ども」
ともてはやされる一方で、
 「あのNGOに使われているだけじゃないか。」
 「何もわからないままに、利用されて。」
 「大人に踊らされているだけで、世界のことなんてわかっちゃいないくせに。」
といった陰口をいつも背中に受けてきたからです。
 私は、いつか彼らを見返してやろうと思って、そして、自分が大人になって周りにそんなアホな大人がいたら徹底的に論破してやろうと思って、大学に進み、そして、大学院に進んだのです。
 まだ、なにもできちゃいないけれど。

 いつか、沢木さんのような仕事がしたいです。
by saging | 2008-09-04 22:44 | その他 | Trackback | Comments(2)
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Commented by masa at 2008-09-05 14:51 x
これはガブリエルタルドとデュルケームの論争から続いている社会と個の領域のテーマですなあ・・
Commented by saging at 2008-09-05 19:29
えっ!? なにそれ? ごめんなさい、知らないんです。いまgoogleしたら、タルド=ドゥルケーム論争なるものが存在することはわかったのですが、それ以上のことは難しすぎてわかりません。ぜひ明日、レクチャーしてください。
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