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Keso de Bola とは、 「表面は赤いのに中は黄色い」フィリピンのボール型チーズ。転じて日和見主義者。       かつてお世話になった、現地の言葉で「灯台」と呼ばれるマニラ湾岸のスラムを、ガラス越しに。
管理人sagingより
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Budgetary Manila and Tokyo
 先日まで3週間、フィリピンに行っていました。
 3週間はなかなか長いです。フルタイムの研究者でさえ、そんなに長くいることは難しいのかもしれません。
 訪問の目的は、治安部門改革とフィリピン陸軍の民生支援に関する調査。これまでの専門とはほとんど関係しない分野ですが、マニラ勤務時代のネットワークのおかげで軍にもピンポイントでインタビューができました。
 もちろん、恩多き調査地のスラムも、もちろんすべて回りましたし、親しい友人たちとも語り合いましたし、ちゃっかり、ダイビングもしてしまいました。
 フィリピン研究を始めて10年しかたちませんが、最近になってやっと向上したのは、調査の効率かなと思います。1日に3件も4件もアポを入れてあちこちを周ります。その日にしか会えない人かもしれないのだから、とにかく、ダブルブッキングでない限り、無理してでも相手の指定した日に行きます。マニラでは、時間はお金で買うものと割り切ります。タクシーをフル活用する、場合によってはレンタカーを1日借り切る、または、高架鉄道の駅までタクシー、そこから鉄道、降りてまたタクシー、といった時間と労力のもっとも節約できる方法をとる。
 かといって「ブルジョワ旅行」をしたわけではなく、宿泊は扇風機のみの400ペソ(約900円)のドミトリー(二段ベットの並ぶ大部屋)。朝7時を過ぎると暑くて寝ていられませんが、逆に言えば7時に起きることを基準に就寝時間を決めればいいのですし、昼間は私はほぼ外出していますし、夜は庭のテーブルで涼しく仕事すればいいのですから、個室は不要です。どうしても昼間に集中して仕事がしたいときは、エアコン付きの個室(1500ペソ)を借りて篭もりました。
 私は基本的に節約家なので、必要なときに必要なお金を使うセンスって、なかなか身につかないものですが、フィリピンではやっとそれができるようになってきた気がします。

 すばらしい3週間でした。自分がスラム研究から次のステップに踏み出せたことで、いろいろなことが違って見えてきた気がします。これまではフィリピンに行くたびに、まるで、自分だけがめまぐるしく変化して(私は数年おきに転職します)、「彼ら」は何も変わっていないように感じていました。でも、いまはそうは思いません。それはむしろ、彼らが「変わらない」と決めつけたい私の願望がただ投影されていただけではないかと思います。
 フィリピンやタイの新聞はもちろん目を通していますが、以前ほど些細な記事に心を乱されなくなりましたし、来週に迫ったフィリピンの中間選挙(上下院・地方選挙)にもあまり関心がありません。自分の研究プロジェクトの遂行しか考えられなくなった自分はフィールドワーカー失格なのかもしれないとか、自分は地域研究者から遠ざかりつつあるのかもしれない、と思いつつ、それでもいい、むしろそうありたい、と思っていたりします。

 明日から1週間、次の仕事のための東京研修を受けます。

 今朝、夜行バスで関西から東京に来ました。節約しているわけではないのです。新幹線が好きではないのです。速すぎるし、特に小田原~浜松間のトンネルは気分が変になってしまいます。もちろん、耐えられないほどではないので、仕事で出張するときなどはきちんと新幹線を使いますが、GW中や年末年始などの人の多い時期は決して乗りたくありません。
 夜行バスは長時間密室に閉じ込められるし、高速道路は高速道路で怖いのですが、しかたがありません。

 今朝は7時に新宿駅に到着し、3月まで借りていた新宿区のアパートにずっと置かせていただいていた自転車を取りに行って、飯田橋~四谷の外濠沿いをサイクリングしました。緑の香りがして、時折ツツジの香りがして、とてもすばらしかったです。

 1週間泊まる予定のホテルは浅草。勝手知ったる新宿か池袋にしようかと思ったのですが、浅草~入谷エリアにはたくさんのウィークリーマンション・スタイルの安宿があると知り、そこにしてみました。新宿で10平米の部屋に泊まる価格で、浅草ではキッチン付きの20平米以上の部屋に泊まることができるのですもの。

 浅草は四谷から自転車で50分程度。懐かしい永田町~溜池山王から、霞ヶ関、日比谷公園を抜け、東京在住中は何度もランニングした皇居沿いの道を走り、新装された東京駅中央口に出ます。私がもっとも苦手な駅・大手町も、地上から見ればシンプルなもの。なぜ地下街はあんなことになってしまうのでしょうかね。
 大手町から新日本橋、浅草橋を超えて浅草へ。
 GWで人がいっぱいでしたが、浅草、とても雰囲気のあるところ。外国人の友人が来るたびに案内しましたが、自分で来たことはありませんでしたし、雷門のエリア以外知りませんでした。でも、有名な合羽橋とか浅草ROXとか、それだけでなく蔵前~入谷までのさまざまな小規模商店、鮮魚店など、すごくすてきです。

 明日からの研修中は、浅草のこのホテルから永田町エリアまで自転車で通うつもりですが、おそらく40分もかかりません。東京の東側は土地が平坦で走りやすいですね。永田町から池袋に行くと50分はかかります。池袋のほうが浅草より都心っぽいのに。浅草からあと10分も走れば千住ですから、千住から霞ヶ関や永田町に通うというのもありでは? 雨の日は日比谷線を使えばいいのですし。私が以前に住んでいた板橋よりは、よほど都心に近そうです。次に東京の中心で働く機会があったら、千住か入谷に安く住んで自転車通勤、というのをぜひともやってみたいです。(とはいえ、世の中はよくできているもので、千住の平均家賃は板橋より高いのですよ…。)
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by saging | 2013-05-07 01:38 | その他